過去10年のデータから読み解く札幌記念の馬券傾向と対策
札幌芝2000mという独特の舞台設定は、過去の傾向からも明確な「勝ち筋」が見えてきます。本記事では、JRA公式の一次データをもとに、過去10年(2015~2024年)の結果を徹底分析。
馬券購入の戦略に直結する傾向と対策をお届けします。
レース概要
- 格付け:GⅡ(国際・特指)
- 条件:芝2000m・右回り・定量(3歳54kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減)
- 開催:札幌競馬場・8月中旬(2025年は8月17日予定)
- コース特性:4角奥ポケット発走、1角まで約380mで落ち着きやすく、直線は短め。ラスト3ハロンからの加速勝負になりやすい
過去10年の勝ち馬と時計(2015〜2024年)
年 | 勝ち馬 | 騎手 | 勝ち時計 |
---|---|---|---|
2024 | ノースブリッジ | 岩田康誠 | 1:59.6 |
2023 | プログノーシス | 川田将雅 | 2:01.5 |
2022 | ジャックドール | 武豊 | 2:01.2 |
2021 | ソダシ | 吉田隼人 | 1:59.5 |
2020 | ノームコア | 横山典弘 | 1:59.4 |
2019 | ブラストワンピース | 川田将雅 | 2:00.1 |
2018 | サングレーザー | 福永祐一 | 2:01.1 |
2017 | サクラアンプルール | 蛯名正義 | 2:00.4 |
2016 | ネオリアリズム | C.ルメール | 2:01.7 |
2015 | ディサイファ | 四位洋文 | 1:59.0 |
過去データから見えた傾向
1. 枠順は内が優勢
過去10年で1~3枠が馬券圏外になった年はゼロ。
特に1枠は勝率30%台、3着内率45%前後と好成績。
2. 1番人気は勝てないが上位人気は堅実
1番人気は過去10年で未勝利。
しかし2~3番人気が中心で、極端な波乱は少ない。
3. 前走GⅠ組が好走率トップ
特に前走がGⅠ(国内外問わず)で4~8着に敗れた組の巻き返しが多い。
直近6年の好走15頭中、多数がこの条件に該当。
4. 函館記念組は“人気落ち”を狙う
函館記念で上位好走した馬は札幌記念で凡走する傾向。
むしろ函館記念で着順を落とした人気薄の巻き返しが穴パターン。
5. ラスト3ハロン加速戦に強い馬を評価
コース特性から残り600mで加速できる馬が有利。
近3走で上がり性能を示した馬を加点対象に。
馬券戦略まとめ
- 本線は「内枠 × 2~3番人気 × 前走GⅠ組」
- 穴は「函館記念組の人気薄巻き返し」
- ラスト3ハロン加速戦対応馬を重視
- 牝馬もGⅠ実績+瞬発力があれば十分通用
参考ラップ例(2019年)
12.6 – 11.0 – 12.5 – 12.0 – 11.8 – 12.1 – 12.0 – 12.0 – 11.9 – 12.2
前半1000m:59.9秒/上がり3F:36.1秒
まとめ
札幌記念は、夏競馬らしい開放感の中で行われる“札幌の真夏の祭典”。
しかしデータの裏には明確な法則が潜んでいます。
内枠の上位人気馬を軸に、函館記念組の人気薄を押さえ、ラスト3ハロン加速型を加える。
これが過去10年から導き出される勝利の方程式です。
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