第57回 函館2歳ステークス(2025年7月20日・芝1200m)
勝ち馬予想
――初夏の函館に、2歳馬たちが放つ短距離戦の衝撃。
15時25分のゴール前、風を切る蹄音の洪水。その速さと才覚が未来を指し示す――。
読者の皆さまも、スタート直前の鼓動を感じてください。
函館のコース特性:小回り&スプリント戦の特徴
函館競馬場の芝1200m小回りコースは、A~Cの3本あるが、直線は約262mと短め。
その分、前半のペース駆けがレースを決定づける。
過去10年の実績では、函館芝1200mの新馬組が主力([7-6-6-62])、
さらに函館芝1000m組も好走([1-0-1-10])。
つまり、このレースの鍵は「函館コース経験」。
本命候補の多くが函館実績を持つ点は好材料です。
ペース傾向とハイライトデータ
函館1200は小回りながら、前半は時計が速くなる傾向。
前半33.0~中盤34.5秒、末脚34.5秒と推測され、速さより持続力勝負となりやすい。
逃げ・先行型馬が多く馬券圏内を形成し、差し・追い込み型も届く構図。
この展開特性を踏まえると、力と展開対応力を兼ね備えた先行型に注目すべきでしょう。
注目馬ピックアップと展開予想
◎ ブラックチャリス(牝2・栗東・武幸四郎)
・デビュー戦:芝1200m、1分08秒2でコースレコードV
・上り3F:34.4秒、通過順位:3-1→1着(曇・良馬場)
・血統:父キタサンブラック×母系が重賞血統。短距離適性◎
・函館芝1200m実績を持ち、コース経験+速度の両立。
・追い切りも良好で、展開も向く。主軸に相応しい一頭。
◯ カイショー(牝2・栗東・長谷川)
・芝1000m新馬:0:56.4でコースレコード、上り33.9秒で逃げ切りV
・函館芝1000m実績◎。血統的にも中距離GⅠ勝ち父・母系にスピードあり。
・1200mへの距離延長で後半ペース落ちに対応可能。逃げ展開なら粘り込みも。
▲ マイオウンウェイ(牡2・栗東・高野)
・阪神芝1200m新馬:1分09秒8、上り35.0秒、逃げきりV
・距離対応と先行力に優れ、函館への転戦も有力。
・展開とハマれば3着以内の可能性十分。
△ クラディスティーナ(牡2・美浦・清水英克)
・函館芝1200m新馬:1分10秒5、上り35.5秒、重馬場V
・重馬場適性と粘り強い後半も魅力。
・内枠なら先行策からしぶとく伸びて台頭の余地あり。
注 エスカレイト(牝2・栗東・小栗)
・函館芝1200m新馬:1分10秒7、上り35.1秒、逃げ先行→V
・函館実績持つ前走①人気。データ通りに新馬組では安定感あり。
・蹴り上げる末脚より展開を活かすタイプ。穴候補として好位置。
抑え候補
トウカイマシェリ…函館芝1200mは2走連続で上り35秒前後、3着2回。
函館芝1200m実績・中間調教良好なら上昇の余地。
スターオブロンドン…函館ダ1000m経験あり(勝利)。
ダ・芝スイッチができれば注目。
展開予想とポイント
カイショーやマイオウンウェイが主導の展開になれば、ブラックチャリスは引いて好位につけられる。
中団で逃げ馬を見ながら差し展開に持ち込めれば、上位独占も視野。
重馬場化→クラディスティーナ、エスカレイトが有利に働く可能性も。
過去データとの整合性
– 新馬組・前走函館組が主力([7-9-9-79])、前走①~⑤人気馬好走。
– 連闘馬(ウレシイゴサン、ノアールビーナス)は【0-0-0-11】と不振。
– 大幅馬体増減も警戒要素。体重変化が大きい馬は評価を下げるべき。
– 騎手横山武史&丹内裕次騎乗馬は穴馬傾向。クラディスティーナ(横山)、エスカレイト(丹内)にも注目。
結び:問い返しと行動喚起
ブラックチャリスのコースレコードと函館実績、
カイショーの函館芝1000m安定力、
展開がはまるか、マイオウンウェイ
穴候補のエスカレイトとクラディスティーナ――。
この5頭が、15時25分を軸に、読者にも響く走りを期待させます。
あなたの本命は誰ですか?
「風を切って突き抜ける」その瞬間を、共に見届けましょう。
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