新潟ダート1800mを舞台に繰り広げられた
第16回レパードステークスが幕を開けました。
晴れ渡る空の下、ウッドチップの香りが頬をくすぐります。
露店のタンドリーチキンのスパイシーな匂い、
観客席からこぼれる笑い声と歓声が混ざり合い、
川風の涼やかさが心を揺らします。
発走15時45分を告げるファンファーレが、夏の熱狂を予感させました。
レースの流れとペース
スタート直後、ブルーサンがハナを奪取。
200m12.7秒、400m23.6秒、600m35.7秒とハイペース。
800m48.5秒、1000m1分01秒0、
1200m1分13秒4、1400m1分26秒6を通過し、
上がり3Fは37.8秒を記録。
全体の勝ち時計は1分51秒2という速い流れでした。
最終コーナーで外へ持ち出されたのは、
1番人気ミッキーファイト。
戸崎圭太騎手の手綱に合わせ、
砂煙を蹴立てるように鋭く伸び、
2着サトノフェニックスに1馬身差をつける鮮やかな勝利。
・トータルラップ:12.7-10.9-12.1-12.8-12.5-12.4-13.2-12.4-12.2
・上がり3F:37.8秒
・勝ち時計:1分51秒2(良)
このラップが、砂上の劇的なドラマを紡ぎました。
ミッキーファイトという名優
牡3、美浦・田中博康厩舎の管理馬。
北海道安平町ノーザンファームの生産、
馬主は野田みづき氏。
戸崎騎手は「リズム良く運べた」と振り返り、
調教師・スタッフが育んだ仕上がりの良さを称えました。
脇を彩る名脇役たち
2着サトノフェニックスは好位追走から末脚を炸裂。
3着ミッキークレストはコーナーワークで光る脚色を見せ、
4着バロンドール、5着ハビレも各々に見せ場を作りました。
それぞれの走りが、主役の一閃を際立たせました。
騎手と調教師の駆け引き
田中博康調教師は「追い切りの動きを重視した」と明かし、
均一ラップを刻む馬場設定に合わせて仕上げました。
戸崎騎手は「馬が折り合い、直線への反応が良かった」と語り、
冷静な手綱さばきが勝利を引き出しました。
五感で刻む余韻
砂煙が舞い上がる直線、
蹄音のリズムが鼓膜を揺らし、
焼けたウッドチップの香りが鼻孔をくすぐります。
冷えた飲み物の一口が喉を潤し、
周囲の歓声が心に残る、夏競馬ならではの感動です。
時代と文化が交差する舞台
2024年の新潟競馬場は地方創生イベントの一環として注目を浴び、
地元酒蔵のブースやクラフトビールがファンを迎えました。
SNS映えするフォトスポットも増え、
若い世代の競馬ファンを取り込んでいます。
裏舞台の挑戦
厩舎スタッフは暑熱対策として馬体冷却を徹底。
騎手は専用冷却スーツを着用し、
朝から夕刻まで万全の態勢で迎えた一戦でした。
結論:砂上に刻まれた証
「ダートの本質は、最後まで諦めぬ心」
ミッキーファイトの走りがそれを証明しました。
次回も、新潟ダート1800mの舞台で、
砂煙と蹄音が織りなす奇跡を感じてみませんか?
余韻はまだ、心の奥に響いています。
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