【第60回関屋記念2025予想】新潟の夏を制するのは?
直線勝負に強い末脚自慢に注目!
潮風を含んだ湿った空気が、芝生を駆け抜ける馬の蹄音に混じります。
長い直線を走り抜けるとき、観客の歓声が風に流れ、砂埃がほのかに鼻をくすぐる。
この独特の空気感こそ、関屋記念が“夏のマイル決戦”と呼ばれる理由です。
2025年7月27日(日)、第60回関屋記念(GIII)が新潟競馬場で行われます。
サマーマイルシリーズの行方を占う重要な一戦で、1着賞金は4100万円。
末脚勝負が映える新潟で、どの馬が夏を制するのか注目が集まります。
レースの基本情報と過去傾向
新潟競馬場の芝1600mは、平坦で直線が約658mと長く、差しや追い込み馬が台頭しやすい舞台です。
過去5年の勝ち時計は1分32秒台が主流で、ハイペースよりも中盤で一息入る“中弛みラップ”が多いのが特徴です。
過去5年の優勝馬を振り返ると、トゥードジボン(2024年)、アヴェラーレ(2023年)、ウインカーネリアン(2022年)など、いずれも末脚自慢が目立ちました。
1番人気の連対率は60%、2番人気は50%と比較的堅い決着が多い一方、10倍以上の高オッズ馬が3着以内に食い込むケースもあり、穴党にとっても狙いどころがあります。
主要馬の分析と予想
以下は、今回の注目馬と予想オッズ、過去の成績や血統を踏まえた評価です。
◎本命:カナテープ(予想オッズ3.5)
父ロードカナロア、母ティッカーテープ。
マイル適性の高さと安定感が光ります。
2025年初頭のハツネステークス(GIII)で鋭い末脚を見せ1着。
騎手R.キングも今開催で高勝率を維持しており、ここでも信頼度は高いでしょう。
○対抗:ボンドガール(予想オッズ4.0)
父ダイワメジャー、母コーストド。
ルメール騎手の手綱さばきと4歳牝馬の勢いが魅力。
昨年秋華賞2着など重賞で安定しており、好位から抜け出す競馬ができれば勝機あり。
▲単穴:イミグラントソング(予想オッズ7.0)
3歳牡馬で勢いなら随一。
ニュージーランドトロフィー(GII)で見せた鋭い差し脚はこの舞台でも通用するはずです。
若さゆえの爆発力に期待します。
△連下:オフトレイル(予想オッズ34.5)
昨年のラジオNIKKEI賞(GIII)勝利が光る実力馬。
近走は安定しませんが、展開次第で馬券圏内も十分にあり得ます。
(注)穴馬:ハクサンバード(予想オッズ41.5)
パラダイスステークス3着の実績あり。
大外一気の末脚がはまれば、人気薄で馬券を荒らす可能性を秘めています。
枠順・馬場状態・ペース予測
過去5年のデータでは、内枠(1〜4番)が連対率30%とやや有利ですが、新潟の長い直線では外枠からの差しも決まりやすい傾向です。
気象庁の予報では、当日は晴れ、気温28℃、良馬場が想定されます。
ペースは前半33秒台、中盤34秒台、末脚35秒台程度と予測。
中盤が緩む展開なら、直線で一気に脚を伸ばせるタイプが有利でしょう。
最終予想まとめ
今回の関屋記念は、末脚勝負の舞台にふさわしく、切れ味のある馬が上位に来る可能性が高いです。
以下が最終予想です。
○ボンドガール
▲イミグラントソング
△オフトレイル
注ハクサンバード
夏の新潟、灼熱のスタンドで響く蹄音と歓声。
ゴール前、馬群を割って伸びる末脚に賭けるファンの声が、まるで潮風に乗るように広がっていく。
関屋記念は、そんなドラマが詰まった夏の名物レースです。
最終オッズや直前情報は、JRA公式サイトでご確認ください。
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